2009 Gibson Les Paul Traditional Plus Top / Ice Tea Burst〜SOLD OUT
2009 Gibson Les Paul Traditional Plus Top / Ice Tea Burst All Original 4.3kg ( not fiji Mahogany / Traditional Weight Leleaf )
2008年ギブソンレスポールスタンダードに大改革が起こり…それまでのギブソンUSAラインナップによる50s&60sレスポールスタンダードのスペックはこのモデルに引き継がれ、レスポールスタンダードは現代版とも言えるモダン仕様になってしまいました…
2008年以降のギブソンレスポールは、むしろこちらが実質上のギブソンレスポールスタンダードと呼ぶべきラインナップとなります。
2008年以降のモダン化したギブソンレスポールスタンダードのウェイトリリーフと比べても、2007年迄の50s&60sレスポールスタンダードの流れを受け継いだのがレスポールトラディショナルです。
近年のギブソンUSAラインナップのベストセラーとも呼ぶべき…50s&60sレスポールスタンダードは、ヴィンテージスタイルを取り入れた事も支持を集めた理由でもありました。
かつ、時代背景的にも2010年辺りまでは楽器業界全体のセールスも好調で、各楽器店でもドル箱とも呼べる人気商品として、ギブソンレスポールとフェンダーストラトキャスターの二大看板をいかに揃えるか?も各楽器店の最重要事項でもありました。
そして長年ギブソンの代理店を務めた山野楽器が2007年に代理店業務を退き、2008年からはギブソンジャパンという代理店が立ち上げられた段階で、このレスポールスタンダード大改革が重なった形になります。
新たな代理店の元、ギブソンUSAのプロダクトマネージャーは頻繁に来日。アメリカに次ぐ重要なギターマーケットであった日本でのセールスはギブソン社としても、重要事項でもありました。
この代理店の変更により、ギブソンUSAの新品は、ギブソンジャパンと契約した正規取扱店でしか買えない…というルールもこの時期に確立されます。
ギブソンジャパンとの契約を渋った楽器店は根も葉もないデマを吹聴します。最近のギブソンはダメなんです…だから当社のオリジナル製品の方が優れていますなどということをお客様に伝えるなど…と言うこともありました。
コレはとんでもない勘違いで、元々ギブソン社の製品はアメリカ人らしいアバウトさ…は少なからずありました。
それに対して、「 厳しい目と知識がある日本のユーザーにはこのアバウトさは問題がある 」として、旧代理店の山野楽器さんが、輸入後に全て検品。問題がある個体は山野楽器さんがきちんと対処して新品として問題のないレベルにまでしてくれた上で、各楽器店に卸してくれていたのです。
ギブソン製品にバラつきが生じたのは、代理店の変更によるもので、まだこの段階では材的にも枯渇はしておらず、ギブソンジャパンと契約した楽器店だけが、ギブソン研修を受ける事も出来たのです。契約していない楽器店や中古専門店にはギブソン研修を受ける事は出来ないので、適当な商品説明や適当な噂を振りまいた…と言う時代背景の中、このレスポールトラディショナルは発売されたのです。
ただし代理店の変更により、ギブソンUSA社との関係性は充実しました。これにより正規ディーラーだけに正しい知識を伝えるギブソン研修もありましたし、来日したプロダクトマネージャーとの質疑応答も可能でした。
要するに2008年以降のギブソン製品に対して正しい知識を持っていたのは、ギブソンジャパンと契約した正規ディーラーのみで、中古専門店やリサイクルショップ、ギブソンジャパンと契約しなかった楽器店は正確な情報源すらないのに、最近のギブソンはダメだ!と言う「 むしろドル箱製品が扱えない苦しい言い訳 」をした…としか思えませんでした。
ギブソンレスポールスタンダード2008が左右非対称グリップやロックペグ、ロック式ジャックなどを採用していた事も、大きく穴の開いたチェンバード加工である事も…もちろんこのギブソン研修で、正規ディーラーには伝えられましたし、トラディショナルウェイトリリーフは「ゴルフボール大の穴を空けてウェイ調整をしている」事もお客様に伝えた上で販売をしていたので、その説明をするとレスポールトラディショナルを買うお客様の方が多かった印象はあります。
こちらのレスポールトラディショナルの方が、此れ迄の伝統的なギブソンレスポールスタンダードを受け継いでいます…と言う理由はここまでの説明でご理解頂けたか…と思いますので、以下は本個体の詳細説明をさせて頂きます。
まずは、フロントピックアップキャビティーにITの文字が確認出来ます。コレはより幅広いサンバーストの退色具合をカラーラインナップに加えたレスポールトラディショナルからの新色、アイスティーバーストを指し示しています。ヒストリックコレクションにアイスティーバーストカラーが加えられたのも同時期から…と言うことになります。
同じくリアピックアップキャビティーを見ると、LPT PTの文字が確認出来ます。こちらはレスポールトラディショナルプラストップを指し示しています。
この時期にはプレミアムプラスと言う表記はありませんので、プラストップがアップチャージされた厳選されたフレイムメイプルトップを持つ個体と言うことになります。
ピックアップはオリジナルの57クラシック&57クラシックプラス!半田ヴァージンですので、こちらもフルオリジナルコンディションを維持しております。
ネックコンディションも良好で、フレット残やトラスロッド残にも問題のない個体となります。
もちろんリペア履歴はなくネック折れリペア痕跡等もございません。
ハイ起きや捻れ等もなく、トラスロッドに関しては逆反り幅のみ半周〜1周程度の残となりますが、ミュージックマンなどの新品は元から逆反り幅が殆どない状態で出荷しますので、むしろ順反り幅が充分にあるのはレスポールとしてはこの先も安心してお使い頂けます。既に製造から10年という時間も経過しておりますので、ネックも落ち着いています。
よほど管理に問題のない限りは、この先も安定してお使い頂ける個体となります。
良質な材がまだ使えた時代…とも言える初期型のレスポールトラディショナルプラストップは無垢のAAAフレイムメイプルトップを贅沢に採用しています。
スタンダードヒストリック辺りでも、既にこのグレードの材は取れない時代になっていますので、フィジー産マホガニー以前の個体としても貴重ですが、2011年にアメリカ政府が査察に入り、材に関しての行政処分を下されたギブソン社のギターは2011年以降、このようなグレードの材は使用出来ない状況になりました。
エボニー材の違法輸入という行政処分はギブソン社にとっても、非常に厳しい判決ではありましたが、やはりギブソンレスポールはフィジー産マホガニー以前の2011年迄が本来の伝統的な材が使えた時代とも言えるでしょう。
ボディーバック等に若干の小傷程度はございますが、塗装面迄含めてオールオリジナルコンディションを維持しています。
ギブソン社の塗料はタッチアップをすると、ブラックライトを当てれば一発で分かるようになっています。
タッチアップや塗装修正のコメントがあるユーズドのギブソンなら問題はありませんが、一見しただけでは判断出来ないほど、上手く治せる人もいますので、通販などでリサイクルショップや質屋などから購入する際には注意が必要です。
ロゴ周りやペグなども含めて、リペア痕跡は一切ございません。オリジナルのハードケースは取っ手が破損していましたので、ギブソンカスタムショップ製ハードケースが
付属となります。
ハードケース鍵、ギブソン純正のトラスロッド調整レンチも付属します。
重量は4.3kg。フィジー産マホガニーは軽いのも特徴ですが、逆に言えばスカスカで柔らかい材質でもあり、ギブソン社が伝統的に使用して来たホンジュラスマホガニーや南米産マホガニーとは異なるマホガニーです。
世界的な材不足と、ワシントン条約によるローズウッド規制以前の個体は、今後は貴重になって来るでしょう。
材、サウンド共にギブソンレスポールの名に恥じない時期の初期型のギブソンレスポールトラディショナルは、正に50s&60sレスポールスタンダードを引き継いだ王道スペックのレスポールと言えるでしょう。
文句無しにオススメ出来る個体です。
是非お早めにお問い合わせ下さいませ。
当店販売価格 198,000円税込み 送料別〜
SOLD OUT
こちらの商品はギターズランドセブン東京本部の在庫品となります。
★出荷時には、お客様のご要望に合わせてアップチャージにて、セミモディファイ等を施してから、お届けする事も可能です。今回のご要望はヴィンテージ風にトラスロッドカバー、トグルスイッチノブ、コントロールノブはベルノブに致しました。より雰囲気が出たかと思います。もちろん、元に戻せる様にオリジナルパーツも同梱致します。
お買い上げ頂きまして誠にありがとうございました。
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