1999〜2002 Fender Japan TC72-70 Telecaster Custom / Black 〜 SOLD OUT


アッシュボディにフロントハム!70s Fenderの名作テレキャスターカスタムをフェンダージャパンが再現した人気モデル!
ライクアローリングストーン!ならコレしかない!
Crafted in Japan 〜CIJ時代のテレキャスターカスタムの魅力は何と言っても材です。

センだかアッシュだか判断に困る…というフジゲン時代の個体と比べても、明らかにアッシュと分かる木材を採用していた時期だけに、木部提供元はトーカイ、アトランシア、ムーンなどで、組み込みだけをダイナ楽器で行なっていたのがCIJ期です。

トーカイはご承知の通り、海外でも最も有名なジャパンヴィンテージ時代からのネームバリューもあります。ジャパンヴィンテージ時代同様な特徴的なスタンプを採用しているのがトーカイ製木部のCIJフェンダージャパンです。

下記は今回同時入荷したST71-140のスタンプですが、正に80年代にトーカイが使用していたのと変わらない形状のスタンプが使用されています。
対して、こちらのテレキャスターカスタムのスタンプは下記画像のように、トーカイ製ではない事を指し示しています。ST71-140のように、ネックエンドスタンプもありません。但し、フジゲン時代とは異なり「木部鑑定眼 」のある方ならば、さすがにセンと間違いようがないアッシュの杢目が確認出来ます。

あのPEで有名なアトランシア製の可能性が高い個体ということになります。


テレキャスターカスタムの魅力である、フロントハム仕様に2ボリューム2トーンのトグルスイッチによるピックアップセレクターと言う構造は、よりギブソンライクなフェンダーテレキャスターとも言えます。

音抜けに優れ、エコーがかかったような特徴的なトーンが魅力なアッシュボディにマウントされたフロントハム仕様は、70年代のCBSフェンダーが発売したモデルの中でも、テレキャスターシンラインと並び称される名機として認知されています。

テレキャスターと言えばこの人!というキースリチャーズの使用は有名ですが、国内アーティストでもアベフトシなどがテレキャスターカスタム愛用者として有名です。

60年代前半のカスタムテレキャスターとは全くの別物で、バインディングを要したカスタムテレキャスターがあくまで50年代のテレキャスターのスペック違い、指板材違いだったのに対して、テレキャスターカスタムは2シングルのテレキャスターの概念を大きく変えた進化形として70年代に発表されたモデルです。

当時、様々な音楽ジャンルが多様化していたシーンに対して…敏感に反応したフェンダーの発明品の一つとして再評価が高まっているのも当然でしょう。

フェンダーの真意を勘違いしている一部の方達には不評だった3点留めジョイントの恩恵を理解出来たならば…

テレキャスターカスタムは、「よりギブソンライクな太いサウンド」を可能にしていたマイクロティルト機能を搭載しています。
マイクロティルト機能とは、3点留めボルトの一番下にある小さな穴から専用の工具を使用することにより、ネック自体の角度を調整することができる機能です。

上記画像のポケット下部にある丸い金属パーツの中央部が突起する構造を採用した事で、ネック自体の角度を、ギブソンレスポールの様に斜めにする事でテンションの違いや、より太いサウンド造りを可能にしました。

ただし、ネックとボディーに隙間は出来ますのでセットアップが決まったらシムを入れるなど、いわゆるボルトオン構造だからこそ出来る事の可能性を一歩踏み出したのが、マイクロティルト機能だと言えます。

それにはボディーとネックにある程度隙間がないとマイクロティルト機能が使えないので、70年代3ボルトはポケットとネック自体に若干の余裕を持たせているのです。

そもそも4ボルトで、完全に隙間がないようにボディーとネックを加工するのならば、ボルトオン構造である必要性がなくなってしまいます。

ネック自体を交換出来る=フェンダーの最大の特徴である…と言う事実を忘れてはなりません。

ボルトオン構造のセットアップは、一般的なセットネックのギブソンスタイルとは異なり、単にキツく締めれば良いというものでもない為、フェンダーのギターはセットアップで個体差以上に音も変わります。

3ボルトジョイントはレオフェンダーがフェンダーを離れてからも、ジョージフーラトンとのブランド、G&Lでも引き継がれた構造です。

70年代ストラトキャスターの使い手として有名なリッチーブラックモアは、ストラトで太い音を出す為にネックに角度を付けているので、3ボルトジョイントに拘り続けているのです。

但し、ブラックモアは一度決めてしまったネック角度はもう動かさない…ので、この隙間をシム等で調整せずに、エポキシ接着剤で固定させていますから、セットネックの様なストラトになってはいますが、ここでも70年代3ボルトの発明の素晴らしさは、万が一ネックが反ってもヘッド側から、トラスロッドの調整を可能にしたブレットトラスロッドを採用していた点も再度評価するべき部分でしょう。

もちろん、フェンダージャパンの70年代モデルは、そのブレットトラスロッド仕様を忠実に再現しています。
極端な話をするならば…フェンダーUSAのカスタムショップライン最上位シリーズ、マスタービルダークラスは…ビルダーセットアップ代金とも言われています。

ボルトオン構造でありながら、ハイエンドギターにも言われることですが、ネック自体を交換する時が来たならばいざ知らず、ネックが反る度にネックを外さないとならない4ボルト採用で、トラスロッド調整がネックエンド部から…というギターは「 本来ならセットアップも決まって、馴染んで一番良い状態」をわざわざ「 反り調整の為に 」一からやり直しする事…になってしまうのです。

よほどフェンダーを理解している人が調整するならば、それでも良いのかもしれませんがビルダーセットアップは「 ネックは不必要に外さない 」が基本です。

それを考えても、3ボルトジョイントはダメ!という固定観念が抜けないならば、ギブソンスタイルのセットネック構造のギターを使うしかない…という極論になってしまうのです。

国内でも、ギターコレクターとしても著名で、永遠のロック少年「 野村義男」氏はPRSで最高なのは「CE 」と断言していましたが、筆者は個人的に良く知ってもいますが、「さすがヨッちゃん…わかっていらっしゃる…」と思いました。

このテレキャスターカスタムに限らず、ボルトオン構造を持つフェンダーは弾き手を選ぶギターかもしれません。

ギブソンレスポールは誰が弾いても、ある程度同じ音は出ますが、フェンダーはセットアップや弾き手のピッキングニュアンスやちょっとしたアイデア一つで個性を出すことが可能です。

フェンダージャパンだから…出来ない、なんてことはありませんし、ポットやジャックなどをグレードアップするだけでも見違えるほどサウンドを向上させることも出来ます。

それには「 まずは材 」が必須になりますのでCIJ時期のフェンダージャパンは個人的には非常にオススメです。

コンターフェチでもある筆者はフジゲンコンターよりは、USA同様な….なだらかなコンターを採用しているトーカイ製木部のストラトキャスターや、材に優れたアトランシア木部の個体をベースにして手を加えて行く方が、遥かにフジゲン時代の個体よりは、外観も音も満足出来るギターになるのです。

当店では行き過ぎた価格帯のJVシリアルなどを特別とは思っていません。10〜20万ならば、時代の経過を考えても適正価格だとは思っていますが、筆者ならば…それ以上の値段を出すならば、80年代USA初期のフラートンリイシューや木材自体が枯渇していなかった90年代USAリイシューを素直に買うと思います。

そういう意味からも中古で、まだ価格が特に高騰していないCIJ時期のフェンダージャパンはおススメしています。

本機も僅かな擦り傷や打痕程度はありますが、ロッド残もフレット残もまだ充分にある良品ユーズドと呼べるコンディションを維持していますので、正にお値打ちな一本かと思います。

交換パーツは「TONEノブのキャップ上部のみ」一箇所交換されているだけです。

オリジナル度95%と言って良いでしょう。使用感も少なめですので、安心して末長くお使い頂けるかと思います。

フェンダージャパン製ソフトケースが付属します。

販売価格 58,000円税込み


High Hopes Guitar's

こちらはHigh Hopes Guitar's の個別商品サイトです。総合ホームページはリンク先よりご訪問下さいませ。 この度、旧店名は元々「同名のお店があるとのご指摘」を頂いており仮店名でしたので正式に変更致させて頂きました。

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