2006〜2008 Fender Japan ST54-120 DMC / 2CS 〜 SOLD OUT
EXTRADの跡を継いだ…CIJ時期のトップラインST54-120DMC ディマジオコレクションです。
ようやくオールド同様なアッシュ材が初めて採用された点も見逃せません。アッシュだかセンだかの見分けが付かないくらいだったフジゲン時期の材に比べると、アトランシアやトーカイが木部を提供してダイナ楽器が組み立てていたCIJ時期は、アトランシア製ならば非常に素晴らしい材が提供されています。
アッシュの木地はポケットを見れば一目瞭然。センだかアッシュだか悩む必要はありませんね…
ネックも同様で、既に生産完了から10年以上が経過していますが、トラスロッドは殆ど未調整状態。柾目のメイプルワンピース良材をやや太めなソフトVシェイプで仕上げた正に材の良さが際立つ一本です。
どうあれ、JV時期やEXTRAD時期であっても特徴的なフジゲンコンターやヘッド形状は意図的にUSAとの差別化を測る為に指示されて来た事ですから…フェンダージャパンは見た目がオールドやヴィンテージに近づいている時期はありません。
その分国産ならではの造りの良さにフェンダーライセンスを名乗れるモデルとして、絶大な支持を得て来ましたので、行き過ぎたプレミア価格でお求めいただくことを当店では推奨していません。
30万以上出すなら…フーラトン時代のUSAリイシューの方が遙かにヴィンテージストラトのサウンドフィーリングもテイストも味わえます。
ただし、JV時期に発売当初、某有名ギタリストが展示してある壁一面買い占めたとされるくらい…スタジオワークやセッションギタリストという立場のギタリストにはフェンダージャパンの音とプレイヤビリティーとしての需要があった事は事実です。
元々フェンダージャパンは弦間ピッチ10.8mmを採用するなど、USA規格とは異なる部分も日本人の手にフィットして来た…という部分もあるでしょう。
ヴィンテージストラトやUSAのヴィンテージリイシューを弾きなれた人なら、感覚的な違いは手にした瞬間から分かるでしょうし、ましてやアメリカンスタンダードの様に10.5ミリピッチ、ミディアムジャンボフレット…となると、アメスタならジャパン!を支持する実力派ギタリストも少なくありません。
こちらのST54-120DMCは、ギターとしては、かなり良い出来でヴィンテージフィーリングをお楽しみ頂けます。音の出口もUSAパーツで統一されていますので、大きな音量を出した際の音抜けの差は歴然です。
ディマジオコレクションピックアップはクリスピーなヴィンテージテイストを狙ったものですが、このピックアップをお好みのタイプに換装することも、よりネクストオーナー様が求めるオールドストラトのサウンドに近付ける事も出来るモデルです。
普段使いにも、本番やレコーディングにも様々な場面に持ち出せるフェンダージャパン上位機種の魅力はそこにあります。
トップラッカーを採用した経年によるナチュラルなレリック状態への移行もあり得ますし、ネクストオーナー様が育てていける一本でもあります。
販売価格 110,000円税込み
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